小説紹介 「果汁」 小川洋子
こんにちは!ボブです。
第1回目は・・・果汁
この作品は 小川洋子さん著「寡黙な死骸 みだらな弔い」(中公文庫)
に含まれる短編の一つです。
初めて読んだ時の感想は、新たなエロ発見!です。
私がはじめてこの話を読んだのは高校生の時です。授業中に範囲外のこの話を勝手に読んでいました。自ら学ぶ優秀な生徒です。
※先生の話は聞いていたほうがいいこともあります...たまに。
授業中にエロ本読んでんじゃねーよ!と思ったそこのあなた、
残念、この話は単純なエロではありません。
そう、崇高なるエロチシズムです。
この話の中には直接的なエッチな表現など含まれていません。しかし思春期真っ盛りの高校生の私はとても引き寄せられました。
思春期だから引き寄せられたのか、引き寄せられたから思春期なのか、
それは私がもっと人生を進めなければわからないことです。
しかし!自分の青春は終わったと思っている諸君、この本を読んでそこにエロチシズムを感じることができれば諸君の青春はまだまだ芽吹きの真っ最中なのだ!
私がこの話を1回目の題材として選んだのは、この話を読んで本の見かたが変わったためです。本という媒体にこんなにも人の心をくすぐる力があることのだということを感じることができました。
まさに「果汁」という題名にふさわしい瑞々しく甘酸っぱい話です。
私はこの話は活字で読んで妄想、想像、してこその作品だと思っています。
自らの妄想力を力の限り発揮し、青春の崇高なるエロチシズムの友となれることをお待ちしています。