今週のお題「読書の秋」ということで私の好きな本を紹介したいと思います。
「果汁」 小川洋子
「果汁」は小川洋子さんの『寡黙な死骸 みだらな弔い』に含まれる短編の話です。
その名に恥じぬ甘酸っぱく、さわやかなお話です。
それぞれの描写がなんとも妖艶で、それでいて直接的なエロを感じることはないのです。
小説の神髄といってもよい「想像力」
その「想像力」を掻き立てられる素晴らしいお話です。
この話を読んでから私の心の中には「果汁」のさわやかさがいつまでも残っています。
『寡黙な死骸 みだらな弔い』にはほかにも「想像力」を掻き立てられる素晴らしい話が含まれています。
ぜひ読んでみてください。