なまいきわらべの勝手に感想文

しがない暇な大学生の自由気ままな読書感想文です。本の他にも趣味のことも書いてます。

愛はどこにある? 「愛なき世界」 三浦しをん

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こんにちは。

 

今回はなき世界」を紹介したいと思います。

三浦しをん著 「愛なき世界」(中央公論新社

 

私がこの本を手に取ったのは表紙が美しかったからです。

 

愛なき世界 (単行本) [ 三浦しをん ]

価格:1,728円
(2018/12/3 23:39時点)
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大学の生協の棚にキラキラと光るこの本はとてもきれいで心惹かれました。

作者も三浦しをんさんなのでおもしろそうだと思い買いました。

 

この本は主に2人の視点から進みます。

1人目は洋食屋の見習い藤丸陽太

2人目は大学で植物学研究者を目指す本村紗英

 

それぞれの視点から交互に物語は進行していきます。

改めて考えてみると男性の視点と女性の視点、両方を書き分けることができるのは本当にすごいと思います。

 

話の深い内容には触れませんが、タイトルの通り恋愛小説です。

 

藤丸と本村のお互いの気持ちが通じたり、通じなかったり、少しずつ近づいていくなんとも甘酸っぱいものです。(大学生の私が人の恋愛を達観して語るのはおこがましいですね( *´艸`))

 

その中には植物に関すること、大学での研究についてのことなどがたびたび出てきます。

かなり詳しく書いてあるなーと思っていたら、後ろには、東京大学をはじめとした多くの研究者の方の協力があったと書いてありました。(私はなんだか東大と聞いただけで「ほえー」と思ってしまいます。名前だけで判断するのは私のよくない癖です。(*_*))

 

この話は、「愛」というのが大きなテーマなのですが、

 

それぞれの人の心の中にあることはほかの人にはわかりません。

そこには「愛する」という気持ちも含まれていると思います。

自分が何を愛しているのか、愛とは何なのか、そんなことを考えさせてくれる作品でした。

 

三浦しをんさんのほかの作品ももっと見てみたくなりました。

 

それでは。